妊娠しやすい食事とは ~不妊治療中~

妊娠したい人はバランスの取れた食事が基本

妊娠したいなら、まずはバランスのとれた食事が大事!
とよく聞きますが、一体どういう食事のことをいうのでしょうか。

まずは、三大栄養素と言われる、

♣ 炭水化物
♣ タンパク質
♣ 脂質

は、人間に必要な栄養素の中で、特に重要になります。

摂取量の割合としては、
炭水化物60%・タンパク質15%・脂質25%
と言われています。

それ意外にも、ミネラルやビタミンも必要になります。

簡単に説明すると、バランスのとれた理想の食卓としては、
≪ 黄色 ≫
の3色をイメージした食材を揃えるようにしてみましょう。
それに、果物などを添えると、5大栄養素が含まれた食事内容に近づくと思います。

5大栄養素について

炭水化物  エネルギーになる ご飯 パン 麺類
タンパク質  身体をつくる  肉 魚 卵 大豆
脂質  エネルギーになる  バター 植物油
ミネラル  身体の調子を整える  海藻 乳製品
ビタミン  身体の調子を整える  緑黄色野菜 果物

3大栄養素はもちろんですが、妊娠しやすい身体になるためには、ビタミン・ミネラルも大事になります。

これらは、ホルモンバランスを調整し、血液循環もよくしてくれます。

妊娠しやすい食事とは

♣ 亜鉛や鉄分を積極的に摂ろう

不妊症の方のほとんどは、鉄分が不足していると言われています。

この鉄分は、血液の材料であり、赤血球を作ったり、体内に酸素を運ぶ役割をしています。
それらが不足すると、元気な卵子が作れなかったり、着床しやすいフカフカの子宮を作ることが出来ないのです。

一般的に、女性の鉄分の1日摂取量の目安は、約11mgです。
1日3食、鉄分摂取を考えたバランスの良い食事をすることで、ギリギリ1日摂取量は確保できますが、恐らく実践出来る女性は少ないと思います。
サプリメントなどを利用し、食事以外の面から鉄分摂取することも妊娠しやすい身体作りの1つになると思います。

一方、亜鉛も妊娠したい人にとっては、とても重要です。
亜鉛は、ホルモンバランスの調整と深い関わりがあります。
亜鉛が不足すると、ホルモンバランスが乱れ、正常な排卵が出来なかったり、子宮内膜の成長が遅れ、生理周期も乱れてしまいます。
他にも、亜鉛を摂取することで卵子の老化防止にも効果があります。
また、赤ちゃんが出来た際には正常な細胞分裂にも繋がります。

普段から十分な亜鉛を摂取することで、妊娠しやすい身体作り、また、妊娠した際の流産の可能性も減らすことが出来ます。

鉄分、亜鉛は積極的に摂っておきたいものですね!

朝食の習慣をつけよう

先程、3食の食事が大事といいましたが、特に朝食は妊娠したい方にとっては、とても重要です。

実は朝食時が最も鉄分の吸収率が良いと言われています。忙しい朝、1品でも鉄分の含まれている食材を摂るだけでも、妊娠しやすい体質に繋がると思います。

他にも、朝食を抜くことで自律神経が乱れやすくなり、

極端なダイエットは禁止

ここ最近、食事の量を減らす・炭水化物を抜く・サプリメントで1食分を補うなど、様々な方法でダイエットをしている女性が増えてきています。

体質に合ったダイエット方法であれば問題はありませんが、
極端なダイエットになると不妊症の原因の1つになります。

食事の量を減らし、身体が栄養不足に陥ると、まず子宮の働きが低下していきます。
そのため無月経や生理不順などあらゆる問題が生じます。それが長く続くと、ホルモンバランスも乱れ、排卵障害などを引き起こし、また自律神経の異常を起こし、冷え性の原因にもなるのです。

なるべく運動する習慣を身に付け、過度なダイエットは控え、質の良い食事内容を考えることが妊娠しやすい身体作りに繋がると思います。

卵子の質を良くする食材

ここ最近、卵子の老化、という言葉を耳にすることが増えてきました。
実は、20代という若い方でも卵子の老化で悩まれている方も沢山います。
私もそのうちの1人です。

27歳で40代後半の卵巣と診断され、すぐに体外受精へ。
採卵2回、移殖8回行い、やっと第一子を授かりました。通いだして丸3年経っていました。

その間、
残っている卵子の質を何とか良くしたい!
と思い、食事の中になるべく卵子の老化に良いものを摂るように心がけました。

私が意識して摂っていたものは、抗酸化作用のある食材です。

特に、
カボチャ・人参・アボガド・バナナ・赤ピーマン・ナッツ類
などはなるべく食事に取り入れていました。

朝、忙しくて朝食が摂れない場合も、バナナは常備し、朝1本必ず食べていました。後は、トマト・キュウイフルーツも意外にオススメです。

どうしても食事を作りたくない時には、スムージーを作ることもありました。
食材は色々。私のオススメは、人参・リンゴ・小松菜の3種類。リンゴ・小松菜も抗酸化作用はあり、味もとても飲みやすいです。

妊活中や、不妊治療中の方にとっては、抗酸化作用のある食材は、妊娠しやすい体質作りの一歩に近づくと思います。ぜひ、食事の中に積極的に取り入れていきましょう。